1999年7月お薦め書籍
『愛なくば』 | ||||||||||
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1999年6月25日(金)、日本心身医学の先駆者、池見酉次郎先生(九州大学名誉教授医学博士、財団法人日本心身医学協会理事長)が お亡くなりになりました。 謹んで、お薦め書籍とさせていただきます。 先生の偉大なる業績を称えますと共に、 心よりご冥福をお祈り申し上げます。 【書 評】 この本は、日本の心療内科医学の先駆者である池見酉次郎先生によって書き下ろされた、名著中の名著である。 読み始めるや、日本の心療内科のあけぼのが、手に取るように感じられる。 主に「さよみちゃん」の症例を通して、幼い時期の「無条件の愛」がいかに大切なものであり、他の症例を通しても、その不足は生涯を通じての負担になることが明確に述べられている。 また、随所に池見先生ご自身の自己開示があり、読む者の胸を打たずにはおかない。 NHKテレビでも放映され、文部省の道徳教育資料にも指定されたが、出版以来30年以上を経た今日でも、内容はまったく新しい! とにかく、池見酉次郎先生の一般向けの名著を挙げよ、と言われると先ずこの本ということになる。 その他に、「心療内科」(中公新書)は世に知られた名著である。「心療内科」は幸い文庫本という事もあり、現在でも書店で入手可能である。 しかし、表記の「愛なくば」は、当初、1965年に光文社から刊行されたにもかかわらず、ある事情で絶版となっていた。他に代わる書が無く、余りにも惜しいということで、その後、版が移されて再刊されることになった経緯がある。従って、現在、一般書店での入手は不可能であるが、表記の所に連絡されれば確実に入手できる。 医療関係者の方、全ての方々のご一読を切にお勧めする。 また、筆者は東京セルフ研究会・特別研修会の折、池見酉次郎先生から請われて、東洋医学をテーマに対談をさせていただいたことがある。また、ご上京の折は、先生からわざわざご連絡を下さり、親しくお教えをいただいた事もあり、浅からぬ因縁がある。 池見酉次郎先生の偉大なる業績を称えると共に、 心よりご冥福をお祈り申し上げます。 |
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